エルフーンといえば、シングルでは「やどりぎのタネ+みがわり」のコンボや「置き土産」を使った起点作り、ダブルでは「せいぎのこころ+ふくろだたき」のコンボが有名ですね。
それらの戦い方も依然として強力なのですが、8世代では「おいかぜ」が使用したターンから有効になったことで、特にダブルバトルで大きく躍進を遂げたポケモンとなっています。
エルフーンは型によって努力値や技構成が大きく異なるポケモンですが、その中でも特に強力な「おいかぜ」を活用したダブルバトルのサポート型のエルフーンの育成論と対策を紹介していきたいと思います。
エルフーンの育成論
エルフーンの育成論はこのようになります。
- 性格:おくびょう
- 特性:いたずらごころ
- 持ち物:きあいのタスキ、半減実、せいれいプレート、だっしゅつボタンなど
- 努力値:C252 D4 S252
- 実数値:135-*-105-129-96-184
- わざ:ムーンフォース/おいかぜ/選択枠/選択枠
性格は臆病がおすすめ!
エルフーンは悪戯心持ちのため素早さは必要ないと思われる方も多いかもしれません。
それも一理あるのですが、攻撃技を1つでも採用するなら臆病で素早さを伸ばしたほうが動きやすいはずです。
エルフーンは特攻はそこまで高くないものの、威力が高く通りの良いムーンフォースを覚えるため、数値以上の活躍をしてくれることでしょう。
特性は悪戯心を選ぼう!
『いたずらごころ』の特性を持っていることがエルフーンの採用理由であるといっても過言ではないくらいの強力な特性です。
悪戯心からの追い風により、隣の味方を即行動させる動きがとても魅力的ですね。
持ち物はきあいのタスキがおすすめ!
エルフーンは、耐久が低く弱点も多いポケモンのため、持ち物は基本的にきあいのタスキを選ぶのが良いです。
襷を持たせることで、努力値を火力面に思いっきり振ることができるようになるのも大きいですね。
襷が余っていない場合には、半減実でごまかしたり、せいれいプレートで火力増強したりする形になるでしょう。
追い風からの味方の地震により、自発的に『だっしゅつボタン』を押していく動きもおもしろいと思います。
努力値は基本的にCS特化で!
持ち物が襷という前提にはなるのですが、エルフーンの努力値はCS特化にするのがおすすめです。
115属まで抜けてエルフーンミラーでもなるべく上を取る目的でのS振り、エルフーンが仕事を終えた後も置物にならないようCにも極振りといった形になります。
襷でない場合には、100属抜きの168や110属抜きの179といった値に素早さを落として、耐久面に振るのも良いと思います。
おすすめの技
エルフーンのおすすめの技を紹介します。
ムーンフォース
ムーンフォースは高火力で通りの良いエルフーンのメインウエポンです。
全体技のマジカルシャインも覚えますが、エルフーンの場合、高い素早さから相手を縛っていけるムーンフォースのほうが使い勝手が良いので、こちらをおすすめします!
エナジーボール・ギガドレイン・くさむすび
草技はドサイドンやトリトドン、ウォッシュロトムなどに刺さるので持っていると便利です。
ただし、エルフーンは採用したい技が多いので優先度は低めです。
おいかぜ
エルフーンは悪戯心でこの技を使えるのが本当に偉いです。
8世代から、素早さの変化がそのターンに影響するようになったため、追い風後すぐに味方を動かしていくことが可能になりました。
エルフーンを採用するなら、この技は外せないことでしょう。
ふくろだたき
『せいぎのこころ』とのコンボを狙う場合には、袋叩きも採用しましょう。
弱点保険を持ったドラパルトと一緒に採用することで、『エルフーン + せいぎのこころ』『エルフーン + ドラパルト』『ドラパルト + せいぎのこころ』のどの並びからもコンボを始動できるので、とても強力です。
ちょうはつ
追い風を軸とするので、苦手なトリックルームへの対策として、余裕があれば挑発もほしいところです。
状態異常系の技や相手の追い風も止められたり、汎用性が高いのもポイントですね。
うそなき・てだすけ
嘘泣きや手助けも覚えるため、味方の攻撃を重い一撃に変えることもできます。
手助けは猫騙しよりも優先度が高いのも覚えておくと良いでしょう。
トリックルーム
意外かもしれませんが、エルフーンはトリックルームも覚えます。
相手のトリルへのカウンターとして、また、スイッチトリパのような運用もできるようになりますが、エルフーンの耐久力を考慮すると扱いはとても難しいです。
まもる
エルフーンは猫騙しが飛んできやすいポケモンであり、集中で落とされてしまうことも少なくないので、守るがあると便利でしょう。
エルフーンの対策
エルフーンは様々なサポートが可能なため、全く仕事させないといったことは難しいです。そんな中でも有効な対策を紹介します。
トリックルームを展開する
エルフーンを採用した構築は、基本的に中速〜高速帯のポケモンで固まっている形になっており、追い風で上を取っていこうというコンセプトになっています。
ダイジェットや追い風で応戦するのも1つの手ですが、上を取ろうとするときりがありません。
ですが、トリックルームであればこれらの構築に対して上を取っていけるため、有利に持っていくことができるでしょう。
エルフーンは挑発やアンコールでトリルの妨害をしてくることも考えられるため、『このゆびとまれ』や『ねこだまし』といった技でサポートしてあげると、より確実な対策となります。
高耐久のポケモンを採用する
エルフーンを相手にしたときの最悪のムーブは、隣の高火力ポケモンにより、こちらのポケモンが行動前に一撃で倒されてしまうことです。
この展開になってしまうと一方的に負けてしまうので、なんとしても避けなくてはなりません。
多くのポケモンを想定しないといけないので難しい部分でもありますが、これを達成できれば、エルフーンの種族値の低さもあり総合力で有利を取っていくことができるでしょう。
ガオガエンなどの威嚇持ちを採用すれば、多くの物理アタッカーに有利をとれるようになるので、積極的に採用していきたいところです。
まとめ
ダブルバトルのエルフーンは、追い風を展開し、味方の高火力ポケモンをサポートしていく動きが基本となります。
対策をするのは難しいですが、トリックルームを展開したり、猫騙しや威嚇を駆使して対処していきましょう!