ダブルでも雨パって強いですよね。しかし、熱湯やハイドロポンプは単体攻撃なのがネックです。
そこで全体技である波乗りに焦点を当てました!波乗りをがんがん撃っていけるパーティなら強そうではないですか?5世代のトリプル環境では特に意識せずとも強かったのでポテンシャルはあると感じています。
本格的に組もうと思い構築を考察してまとめてみました!
基本選出を考える
まずは、基本選出となる4匹を決めたいところです。雨パは水技でゴリ押ししていくイメージですが、波乗りをしているだけで勝てるほど甘くはないのである程度は相性補完についても考えていく必要があります。
以下に必要となるであろう要素をまとめてみました。
- 雨降らしの特性を持つポケモン
- 雨パのエース枠
- メガシンカ枠(7世代)
- 相性補完の枠
こんなところでしょうか?メガシンカや相性補完の枠については味方の波乗りを気にせず撃っていけるものにしたいので、その時点でかなり絞られますね。
雨降らしの特性を持つポケモン
雨降らしの特性を持つポケモンは「カイオーガ」を除いて2種類います。
ペリッパー
必中の「ぼうふう」を使うことができるので波乗りの通りにくい草タイプのポケモンにも打点が持てます。追い風やワイドガードでサポートもできるポケモンですが、数値が足りていないので持ち物が気合の襷に固定されがちです。
ニョロトノ
ペリッパーと比べて種族値が高い点と滅びの歌を覚える点が高評価です。水単体のため必然的にエース枠と打点が被ってしまうのですが、単体でのスペックも悪くないのでニョロトノもがんがん波乗りを撃ってゴリ押ししましょう!
雨パのエース枠
雨パにおいて、特性「すいすい」で素早さ2倍からの波乗りで一気に削っていくエースポケモンは必須の存在です。
その中でも、味方の波乗りのダメージを1/4にできる2匹のポケモンを紹介します。
ルンパッパ
波乗りの通りにくい水タイプに打点を持てる上に、水の弱点である電気タイプや草タイプが抜群でない貴重なポケモンです。猫騙しも覚えるので試合展開が楽になるのもいいですね。合計種族値480ということを一切感じさせない圧倒的エースです!
キングドラ
ルンパッパが強すぎるため、キングドラを優先して採用することは少ないでしょう。フェアリーのいない5世代では対策必須レベルのポケモンでしたが、今ではインフレに追いついていけていない印象です。
ルンパッパを採用した上で、もう1枚エース枠が欲しい時に採用するのが良いでしょう。メガリザードンYに対して強いのが地味にいいですね。
メガシンカ枠(7世代)
7世代の場合はメガシンカ枠も入れたいですね。必須ではないのですが構築のパワーがかなり違ってきます。
メガボーマンダ
威嚇、水半減、草タイプへの打点、と求めるものを多く持っているメガ枠になります。種族値も高いので雑に扱っても強いポケモンです。
雨降らし役がニョロトノであるならベターな選択肢となるでしょう。
メガメタグロス
水耐性がないので波乗りを使いにくくはなりますが、高種族値で相性補完にも優れたポケモンになっています。 雨パを相手にした時、炎タイプや地面タイプのポケモンを選出しにくくなるのでメガメタグロスはかなり動きやすくなりますね。また、重くなりがちなカプ・テテフをはじめとするフェアリー全般に強いのも評価できます。
メガクチート
メガメタグロス同様、相性補完を重視した選択肢です。威嚇持ちでありながら火力も素晴らしいですが、少し打たれ弱いところがあります。
採用するならトリルのルートも備えた形にすると良いでしょう!
メガゲンガー
雨滅びパなどでは使われることも多いメガゲンガーですが、今回のテーマは波乗りで押し切ることなのでそこまで相性は良くありません。ですが、波乗りパーティでは猫騙し持ちも採用しやすいので、2枚目のメガ枠として滅びの歌ルートを取れる構築ではありかもしれません。
メガライボルト
メガ前は避雷針でありながら、メガシンカすることで威嚇となる少し扱いの難しいポケモンです。 水耐性はないものの、必中雷を撃てたり、苦手なナットレイに対する炎打点も確保できるので雨パには悪くない組み合わせです。ですが、波乗りを使う場合には採用が難しいかもしれません。
メガカメックス
水半減でありながら高種族値で広範囲の打点を持てるメガ枠です。猫騙しを覚える点も無視できませんね。
メガカメックスは単体では強いポケモンですが、これといったシナジーがないため雨パに積極的に組み込まれるポケモンではありません。
メガジュカイン
水1/4の耐性を持つ唯一のメガ枠で、特性も避雷針となっており雨パとの相性はとてもいいです。メガジュカイン自体の性能がそこまで高くないのと、ルンパッパと役割が被ってしまうのがネックになります。
相性補完の枠
メガシンカ枠は水無効のポケモンが存在しないので止むを得ない形になってしまいましたが、一般ポケモンの中には水無効のポケモンも多いのでそれらのポケモンを採用して相性補完していく形にしていきます。
ドクロッグ
乾燥肌で波乗りや雨によるHP回復ができるポケモンです。天候を変えてくるバンギラスやユキノオーに強い格闘枠であり、フェアリーへの打点も持ち合わせているので非常にマッチしていますね。猫騙しやフェイントも使える器用なポケモンとなっています。
ラプラス
高種族値で貯水による回復ができ、フリーズドライで水タイプのポケモンに打点を持てるポケモンです。自身もタイプ一致の波乗りが使えるほか、滅びの歌も覚えるのでとても魅力的ですね。
エレザード
乾燥肌の特性を持ち合わせていながらS109からの一致雷が撃てるポケモンです。意外にも波乗りも使えるので覚えておくといいでしょう。
トリトドン
呼び水という珍しい特性を持っており、水タイプの技を受けるたびに特攻が一段階上がっていきます。波乗りで巻き込んでいくだけでどんどん強くなっていくのでロマンがありますね。電気タイプ無効で弱点も少なく、耐久力も高いのでとても使いやすいポケモンとなっています。
その他
そのほかにも面白いポケモンがいるので紹介します。
カプ・レヒレ
高種族値でミストメイカー持ちで状態異常の耐性をつけることができることまでできちゃうポケモンです。自身のタイプも優秀ですし、他のメイカー持ちからフィールドを書き換えることもできるので重宝するかもしれません。
ブルンゲル
猫騙しの効かないトリックルーム使いで貯水の特性を持っているポケモンです。トリックルームを軸に加えたい時には採用すると良いでしょう。
ルージュラ
乾燥肌&猫騙し持ちで、氷とエスパーという雨パでは珍しいタイプを持っています。あくまのキッスもシンプルに強いです。
オニシズクモ
貯水の特性も持っていますが、このポケモンの場合はすいほうの特性を使うべきです。物理アタッカーとして一般的ですが、実はすいほうは特殊技にも適用されます。特攻に特化させると112となり、すいほう適用で224になるので、ものすごくパワフルなポケモンとなりますね。素早さが遅いので扱いは難しいですが、動かせればとても強いポケモンといえます。
ウッウ
剣盾で登場する新ポケモンのため詳細はまだわかっていませんが、波乗りで「うのミサイル」が発動するとのことなのでシナジーはあるかと思います。
構築を紹介
ペリッパー軸とニョロトノ軸で1つずつ構築を紹介します。あくまでも一例ですので、自分好みに仕上げてください。
ペリッパー軸
ペリッパーを採用したケースでは交代をあまりせずにがんがん攻めていくのがいいでしょう。
基本選出
- ペリッパー
- ルンパッパ
- メガメタグロス
- キングドラ
残りの2匹
- ブルンゲル
- トリトドン
解説
基本選出は補完枠からの採用をせず、キングドラを採用したダブルエースの形となりました。常に上をとっていく形で戦うのが理想です。追い風にはこちらもペリッパーの追い風で対応し、対トリルにはブルンゲルやトリトドンを選出していく形で対抗していきましょう。
ニョロトノ軸
ニョロトノを採用したケースは、立ち回りも要求されますので少し扱いが難しいかもしれません。
基本選出
- ニョロトノ
- ルンパッパ
- メガボーマンダ
- ドクロッグ
残りの2匹
- メガゲンガー
- ゴチルゼル
解説
基本はルンパッパとメガボーマンダで上からどんどん攻めていきます。対トリルではドクロッグをゴチルゼルに変えてトリル返ししていきましょう。
耐久力の高い相手の場合には、メガゲンガーを採用しているため滅びの歌で戦うこともできます。メガゲンガーを選出すると波乗りは使いにくくなりますが、そもそも耐えるのが目的になるため気になることは少ないかと思われます。守るで防ぐこともできますしね。
まとめ
かなりタイプを偏らせた構築なのにも関わらず、第一線でも戦えるポテンシャルはあります。また、シナジーを意識した構築なので使っていて楽しい構築になっています。みなさんも是非波乗りを試してみてください。
まだ判明していませんが、剣盾でルンパッパやキングドラをダイマックスさせられるようになったらかなりあついと思います!