ダブル・トリプルでの猫騙しの有用性とよく使われるポケモン!

「ねこだまし」という技は相手を怯ませて動けなくさせる技ですね。シングルでは削りにも使えるメガガルーラ以外にはあまり採用されない技ですが、ダブル・トリプルでは片方の動きを止められるというのは非常に魅力的でなるべく取り入れていきたい技となっています。6世代のトリプルにいたっては「99%の人が採用していたのでは?」といっても過言ではなく、猫騙し枠という言葉もあったくらいです。

そんな猫騙しの有用性とよく使われるポケモンについてまとめました。

猫騙しの有用性とは?

「ねこだまし」はなぜそこまで使われているのでしょうか?

様々なコンボの始点となるのもそうですが、立ち回りの安定感を手に入れられるというのが大きいと思います。交代されたとしても行動はできないので、守ると比較しても集中攻撃されるという択が減る分読みに依存しにくくなりますよね。上級者になるほど安定感を求めていく傾向にあります。

ほとんどの構築に猫騙し持ちが採用されていた6世代トリプルでは、当時ほかのルールでは引っ張りだった運ゲーの化身ことボルトロスがほとんど採用されることがありませんでした。
トリプルでは1匹止められることによる影響がより大きかったのもありますが、安定感を求めていたという背景もあることでしょう。

猫騙しの活用例

実際に猫騙しの活用例を見ていきましょう。使い方は多岐にわたるのですが代表的なものをいくつか紹介します。

素早さ操作する

猫騙しで動きを止めることで追い風やトリックルームを安全に使っていくことができます。猫騙しを覚えるポケモンはサポート体質のポケモンが多いので、この場合の素早さ操作役にはシャンデラやブルンゲルといった火力があるポケモンが良いでしょう。

積み技持ちと組ませる

猫騙しを決めている間に、味方が腹太鼓などを積んでいく戦術があります。味方にとって驚異となる相手を止めていけるのでほぼ確実に成功させることができますね。

5世代ではカポエラーとウルガモスを組み合わせるカポウルガという並びがありました。カポエラーにサポートしてもらいながらウルガモスが蝶の舞を積んでいくというシンプルな戦い方でしたが、それだけでも戦えるくらいに強い動きでした。

滅びの歌や天候の時間稼ぎに

ターン経過で効果のなくなる天候やフィールドなどの効果を終了させるために、猫騙しで時間を稼ぐことがあります。また、滅びの歌での勝利を目指した構築では猫騙し持ちを2体以上採用するケースも珍しくありません。

猫騙し持ちを猫騙しで止める

猫騙し役を猫騙しで止めていくという動きもあります。このとき、猫騙し役の素早さが低いプレイヤーはどちらに猫騙しが飛んでくるかわからないため不利な択を強いられます。

相手に猫騙し持ちがいるだけで、猫騙し前提の動きが崩されるのでとてもやりにくくなりますね。猫騙しを覚えるポケモンの素早さについては以下の記事をご覧ください。

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猫騙し早見表!

高火力を通していく

猫騙しで妨害しながら高火力を通していく戦い方もあります。一見強力ですが場を作ることができていないため、両守るなどにより仕切り直しになってしまうこともあるので注意が必要です。ただ、トリプルバトルでは3体すべてが守るを使うことは考えにくいためこういったゴリ押しもありだと思います。

よく使われるポケモン

猫騙し持ちの中でもよく使われるポケモンともなるとかなり絞られてきます。

ガルーラ

メガシンカすれば親子愛による火力アップ、またノーマルタイプであることから猫騙しが単なる妨害ではなく削りとして機能してしまっているポケモンです。自身もパワーが高いポケモンなので素早さ操作のあとにそのまま活躍できるのも強いですね。

ですが、ガルーラの特筆すべき点はメガシンカ前の特性に挙げられるでしょう。ガルーラは肝っ玉と精神力を持ち合わせています。
肝っ玉はゴーストタイプのポケモンに猫騙しを当てることができるため、猫騙し対策でゴーストタイプのポケモンにトリックルームを使わせようとしている相手のプランを崩すことができてしまいます。
精神力は怯まない特性なので、あえてメガシンカせずに猫騙しすることで相手の猫騙し持ちに止められることなく猫騙しをすることができます。

対戦相手側からするとどちらの特性を持っているのか判断できず、稀に味方にグロウパンチして攻撃を上げてくる人もいるため両守るでやり過ごすのも安定しません。ガルーラが出てくるだけで択を押し付けられるので、相手にすると非常に煩わしいポケモンとなっています。

ガオガエン

7世代環境後期に解禁された期待のエースです。スマブラに参戦したことでも話題になりましたね。

ガオガエンは威嚇を持ちながらとんぼ返りも覚えるため、猫騙しととんぼ返りを繰り返し場をぐるぐる回していくだけでも仕事ができるポケモンです。ステータスが高く素早さ的にトリックルーム軸にも採用ができます。汎用性が高いので、解禁後は多くの構築に採用されていくことになります。

何気にタイプも優秀で、ギルガルドのメインウエポンをどちらも半減できる珍しい組み合わせであるほか、猫騙しを使えなくする特性を持つカプ・テテフに対しても動きやすいタイプなのが嬉しいところです。

ドーブル

ドーブルは猫騙しとこの指とまれを両立できる唯一のポケモンとなっています。サポート性能は随一ですが攻撃面には期待できないので、ドーブルを採用する場合には残りのメンバーで相手を倒し切れるような構築にしなければならないでしょう。

6世代ではダークホールの命中が80%だったのでヘイトを集めるという意味でも活躍していました。
その無視できない点を活かし、当時はスカーフを持たせたドーブルでも猫騙しを採用していることが珍しくありませんでした。

カポエラー

5世代までは最前線で使われていたのにも関わらず、6世代でフェアリータイプやファイアロー、ギルガルドらが追加された影響かダブルからすっかり姿をくらましてしまったポケモンです。猫騙しと言えばカポエラーと呼ばれていた時代もあったんですけどね。

6世代でもトリプルではそれなりに活躍していました。ドーブルより素早さが低いのが辛いところではありましたが、ワイドガードやフェイントなどトリプル向けの技を多く持っていたのでアイデンティティを出すことができていました。

7世代でトリプルが廃止されてからはほとんど見かけなくなってしまいましたね。

ハリテヤマ

カポエラーがサポーターなのに対し、ハリテヤマは攻撃的なポケモンとなっています。味方にトリックルームを使ってもらいながら自身も火炎玉で根性を発動させることで一気に攻め立てることができます。

トリプルでは厚い脂肪を活かしチョッキを持たせて数値で戦ってくるタイプのものもいました。格闘タイプでありながらはたき落とすを覚えるのでギルガルドにも打点があったのが強みになっていた印象です。

ズルズキン

猫騙し使いの中でも珍しい悪タイプで、威嚇まで持っているポケモンです。フェアリー4倍が辛いところではありますが、ダブルのメガガルーラ軸に強く出れることからそれなりに採用されてはいました。

しかし、ガオガエンが登場してからは完全に席を奪われてしまいました。

ルンパッパ

雨パの猫騙し枠です。自身もすいすいからの高速エースとして活躍でき自然に採用できるのが良いですね。

カメックス

高種族値で技範囲も広くドーブルより早い猫騙し持ちとして、6世代では特にトリプルバトルでよく見かけました。

7世代ではライバルであるメガガルーラが弱体しメガカメックスの時代がくるかと思われましたが、トリプルがなくなりカプ系全般が苦手なのでダブルもやや厳しい状況です。ですが、ポテンシャルは高いのでいずれは日の目を見る日がくるかと思います。

キャンペーンで「このゆびとまれ」を覚えたゼニガメが配布されたことがありますが、「ねこだまし」はタマゴ技であるため両立することはできません。

ドクロッグ

波乗りを使ったパーティにおけるルンパッパに次ぐ猫騙し枠として有能です。

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トゲデマル・ライチュウ

どちらもほっぺすりすりを覚えるのでそれを活用した構築にすると良いですね。

トゲデマルは物理が得意なのに対しライチュウは特殊が得意なので、ボルトチェンジなどを覚えさせる場合にはライチュウを採用するなどして使い分けていきましょう。

ゴウカザル

4世代の頃はとても輝いていましたが、世代を重ねるごとにその輝きは徐々に光を失っていっています。

炎格闘の攻撃範囲に加えフェイントやアンコールなど多彩な技も覚えるので、まだまだ構築次第では採用していく価値があると思います。

レパルダス

悪戯心持ちの猫騙し役です。アンコールを覚えるので守るを選びにくくさせられ、嘘泣きで集中攻撃する選択をしていきやすかったりします。

レパルダスは猫騙し役というより、サポートのおまけに猫騙しも使えるポケモンと呼ぶほうがしっくりきますね。

ヤミラミ

猫騙しを受けないゴーストタイプの猫騙し役で、悪戯心による多彩な補助技の数々が頼もしいポケモンです。メガシンカもできて色々と強い要素を備えてはいるのですが、種族値が低いのが残念です。

まとめ

猫騙しを活用することで立ち回りに安定感が生まれることがわかりましたね。猫騙しを覚えるポケモンはそう多くはありませんが、なるべく構築に採用していくと良いでしょう。

剣盾でも新たな猫騙し使いが現れると思います。新ポケモンにも期待したいですね!

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