ポケモン剣盾におけるミミッキュは化けの皮が剥がれた際に最大HPの1/8のダメージを受けるようになってしまいました。そのため努力値の計算も複雑化してきていることでしょう。
今回はそんなミミッキュの耐久面に努力値を振る場合の配分と、耐久調整のラインについて見ていきたいと思います。
HP135までは上げ得
ミミッキュの努力値を考えるに当たり、最効率の耐久を手にするには、化けの皮が剥がれた際の被ダメージを最小限に抑える値をとる必要があるでしょう。
化けの皮は最大HPの1/8のダメージを受けるため、HPを8n-1に調整することで最小限に抑えることができます。
ミミッキュの無振りのHPが130(HP個体値V想定)なので、防御や特防に大きく努力値を振るケースであってもHP135まではあげておくと無駄がありません。
HPに振るのと、防御・特防に振るのではどちらが硬くなる?
HPを上げれば上げるほど化けの皮が剥がれた際のダメージが大きくなってしまうので、HPに振るのは合理的でないように思ってしまう人もいるでしょう。
そこで、努力値をHPに振るのと防御・特防に振ったケースでどちらがより硬くなるのか例を見ていきます。
総合耐久を底上げしたい
まずは総合耐久を検証していきます。
努力値をHPに振った場合
HPを8n-1の中でも最大の159まで上げて、防御と特防に4振った配分が以下となります。
159(228)-110-101(4)-*-126(4)-116
この配分で化けの皮が剥がれた場合には、HPが19削られ140となります。HP140の時点での耐久指数を計算してみましょう。
- 物理耐久:14110
- 特殊耐久:17640
努力値を防御・特防に振った場合
HPを8n-1の135まで上げ、上で計算した努力値と合わせるように防御・特防に振った配分は以下となります。
135(36)-110-113(100)-*-138(100)-116
この配分で化けの皮が剥がれた場合には、HPが16削られ119となります。HP119の時点での耐久指数を計算してみましょう。
- 物理耐久:13447
- 特殊耐久:16422
ついでに、HPを143まで上げたケースも見てみます。
143(100)-110-109(72)-*-133(64)-116
この配分で化けの皮が剥がれた場合には、HPが17削られ126となります。HP126の時点での耐久指数を計算してみましょう。
- 物理耐久:13734
- 特殊耐久:16758
総合耐久を求める場合にはHPに振るのが正解!
検証結果からHPに振れば振るほど総合耐久は高くなることがわかりました。
性格補正込み(わんぱくorしんちょう)であれば努力値が多少お得になりますが、性格補正ではひっくり返せないほどの差が生まれているので特化させる場合以外にはHPに振るのがいいでしょう。
なお、「のろい」や「ドレインパンチ」などHPに干渉する技を採用するケースでは、HPを落としたほうがメリットが大きいこともあるので、お好みで調整してみるといいですね。
物理受けとして運用したい
ミミッキュは鬼火を覚えるため、物理受けとして運用し特殊耐久はいらないという人もいるでしょう。
物理耐久だけを見た場合、HPと防御のどちらに努力値を振るのが正解なのかも検証していきます。
防御を上げた場合
性格は「わんぱく」を採用します。HPを135まで上げ、物理耐久を補正のかかる11nの143まであげたものが以下になります。
135(36)-110-143(236)-*-125-116
この配分で化けの皮が剥がれた場合には、HPが16削られ119となります。
HP119の時点での物理耐久指数は17017となります。
HPを上げた場合
性格は「わんぱく」を採用します。HPを159まで上げ、上の計算と努力値を合わせるよう振ったものが以下となります。
159(228)-110-116(44)-×-125-116
この配分で化けの皮が剥がれた場合には、HPが19削られ140となります。
HP140の時点での物理耐久指数は16240となります。
物理耐久を求める場合には防御に振るのが正解!
検証結果から防御に振ったほうが物理耐久は高くなることがわかりました。
ですが、特化した割にはそれほど大きな差はないように思えます。
耐久調整のラインを考えてみる
少し計算してみたラインがあるので載せてみます。参考程度に活用してみるといいでしょう。
物理耐久
155-143(性格補正有 H196 B236)
- 化けの皮が剥がれた状態で、A142命の珠ミミッキュのA2↑影打ち耐え(15/16)
- 化けの皮が剥がれた状態で、A177ギャラドスの滝登り×2を確定耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、A108アーマーガアのダイスチル(威力130)確定耐え
159-132(性格補正有 H228 B156)
- 化けの皮が剥がれた状態で、A172ドラパルトのダイスチル(威力120)耐え(15/16)
- 化けの皮が剥がれた状態で、A211ヒヒダルマ(ガラル)の氷柱落とし耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、A211ドサイドンのダイアース(威力130)確定耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、A204バンギラスのダイロック(威力130)+砂ダメ耐え(13/16)
155-132(性格補正有H196 B156)
- 化けの皮が剥がれた状態で、A142命の珠ミミッキュのシャドークロー確定耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、A211ヒヒダルマ(ガラル)の氷柱落とし耐え(15/16)
- 化けの皮が残った状態で、A161命の珠パルシェンのつららばり高乱数耐え
- 化けの皮が残った状態で、A187ドリュウズのアイアンヘッド確定耐え
159-116(性格補正なし H228 B124)
- 化けの皮が剥がれた状態で、A141オーロンゲのDDラリアット×2耐え(255/256)
- 化けの皮が剥がれた状態で、A192ヒヒダルマ(ガラル)の氷柱落とし耐え(15/16)
- 化けの皮が剥がれた状態で、A175ウォーグルのダイジェット(威力140)耐え(15/16)
- 化けの皮が剥がれた状態で、A186バンギラスのダブルダメ岩雪崩×2+砂ダメ2耐え
- 化けの皮が残った状態で、A147命の珠パルシェンのつららばり高乱数耐え
- 化けの皮が残った状態で、A187命の珠ドリュウズのA1↓アイアンヘッド+砂ダメ耐え(15/16)
特殊耐久
159-154(性格補正有 H228 D116)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C152命の珠ドラパルトのシャドーボール耐え(15/16)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C194サザンドラのあくのはどう×2を確定耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、C165までの眼鏡ヒートロトムのオーバーヒート確定耐え
159-136(性格補正なし H228 D84)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C172眼鏡ウォッシュロトムのハイドロポンプ確定耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、C126ウォッシュロトムのハイドロポンプ×2確定耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、C178眼鏡ニンフィアのハイパーボイス耐え(14/16)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C161眼鏡イエッサンのフィールド補正込サイコキネシス確定耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、C172ジュラルドンのラスターカノン確定耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、C177サザンドラのあくのはどう×2耐え(255/256)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C189トゲキッスのエアスラッシュ×2耐え(255/256)
159-127(性格補正なし H228 D12)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C161ペリッパーの雨ハイドロポンプ耐え(15/16)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C172トゲキッスのエアスラッシュ×2を確定耐え
151-126(性格補正なし H164 D4)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C152ドラパルトのシャドーボール確定耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、C129エルフーンのムーンフォース×2を確定耐え
135-126(性格補正なし H36 D4)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C172トゲキッスのダイジェット耐え(15/16)
- 化けの皮が剥がれた状態で、C126ヒートロトムの10万ボルト×2を高乱数耐え
- 化けの皮が剥がれた状態で、C165までの眼鏡ヒートロトムの10万ボルト確定耐え
まとめ
化けの皮でHPが減ってしまう仕様になった今でも、ミミッキュの耐久に努力値を振るならHPに振るのが効率がいいです。特化させる場合は防御や特防に振ったほうが硬くなるので、それも覚えておくといいでしょう。
ミミッキュはトリックルームを覚えるため、シングルだけでなくダブルでも活躍の期待できるポケモンです。
シングルでは耐久に振る機会は少ないかもしれませんが、ダブルのトリル役としての運用であれば耐久に振ることも視野に入ってくるので、今回紹介したことを意識していくといいかと思います。