マイコンを導入して、ポケモン剣盾を自動化しよう!【Mac・Windows】

  • 2020年9月23日
  • 2021年12月13日
  • 自動化

マイコンと呼ばれるものをご存知でしょうか?

Switchに接続するだけで様々な作業を “自動” で行ってくれるというものです。

導入すれば作業が楽になるだけでなく、寝てる間に色々稼ぐこともできちゃう便利なアイテムなわけですね!

ポケモンの孵化作業からレイドバトルに金策、様々な場面で活用できるので、重宝するのは間違いないでしょう。

マイコンについては、既に多くの記事や動画がネット上に公開されていますが、小難しい用語も多く、また環境もWindowsがベースのものが多い印象です。

そこで今回はできるだけわかりやすく、またMacでも環境構築ができたので、その記録を記事にまとめてみることにしました。(基本はMacベースですが、Windowsでも問題なく導入できるかと思います。)

参考にさせて頂いたサイト

この記事を書く際に参考にさせて頂いたサイトを紹介しておきます。

この記事の内容では足りない部分がありましたら、こちらの記事と照らし合わせて見ていただけると幸いです。

Qiita

はじめに Arduino LeonardoをNintendo SwitchのUSBポートに挿すだけで、ボックスに空…

必要なもの

Switchやポケモン剣盾のソフトはもちろんとして、それ以外に用意する必要のあるものが3つほどあります。

  • インターネットに繋がったPC(WindowsでもMacでも可)
  • Arduino Leonardo
  • USBケーブル(Arduino Leonardo と SwitchやPC を接続するのに必要)

マイコンとケーブルを両方とも買うと3000円を超えてしまいますが、その金額で勉強中や仕事中にもポケモンの厳選ができると思えば安いものではないでしょうか?

工具とかが必要なイメージもありますが、今回の方法では『はんだごて』や『ブレッドボード』は一切使いません!

Arduinoについて

このブログでは、Arduino Leonardoという種類のマイコンを使っていきます。

『Arduino』と呼ばれるものにはいくつか種類があるのですが、わからなければリンクから同じものを買ってください。(異なる種類のものではうまく動かないことがあります。)

3つもいらないと思うかもしれませんが、孵化用・レイド用・金策用と別々に用意しておくことで、書き換えの手間もなく楽に運用することができます。

2021年12月13日追記:以下のマイコンも動作確認いたしました。1つで十分という方はこちらもおすすめです。

マイコンもいくつか紹介できたらなぁとは思うのですが、自分で動作テストを行っていないものを紹介して「うまくいかない!」などのトラブルになると困るので、実際に今回の内容を実践したマイコンのみを紹介しています。

USBケーブルについて

USBケーブルに関しては、

  • Switchと『Arduino Leonardo』を繋げるもの
  • PCと『Arduino Leonardo』を繋げるもの

の2種類が必要になります。

Switchと繋げる場合は2つのモードがあるので、どちらで行うかも考えておくと良いでしょう。

テレビモード用

携帯モード用

PCとの接続はUSBハブなどを経由しても構いませんので、上記のケーブルや手持ちのケーブルをうまくやりくりして繋いでいきましょう!

導入方法

では早速、マイコンを導入していきましょう!

ステップとしては、

  1. マイコンにコードを書き込むための『Arduino IDE』というソフトをインストールする
  2. Arduino IDE』で『Arduino Leonardo』に書き込むための設定を行う
  3. PCとマイコンの接続を確認する
  4. Switchでの汎用的な処理をまとめた『ライブラリ』というものをインストールする
  5. マイコンをSwitchに認識させるために『boards.txt』のデバイスIDを書き換える
  6. 実際にコードを書き込み動作テストを行って終了

といった形になります。

Arduino IDEのインストール

まずは『Arduino Leonardo』にコードを書き込むためのソフトである『Arduino IDE』をインストールする必要があります。

公式サイトからインストールしてください。

英語のページなので、どこでDLするのかわかりにくいですよね…

以下の画像を参考にしてダウンロードしてみてください。

Download the Arduino IDE

次のページはお金がかかりそうな雰囲気ですが、「寄付してくれますか?」といった内容なので無料で使うことも可能です。

Contribute to the Arduino Software

ダウンロードを終えたらZIPファイルを解凍し、実行してみてください。

実行すると色々と聞かれますが、気にせず実行していきましょう!

"Arduino.app"を開いてもよろしいですか?

『Arduino IDE』のインストールが終わったら、次は設定を見ていきましょう!

Arduino IDEの設定をする

『Arduino IDE』にマイコンを書き込めるようにするための設定をしていきましょう!

『Arduino IDE』を起動した状態で、メニューバーから『ツール』→『ボード』→『Arduino Leonard』を選択してください。

ボードの選択

続いて、そのまま『ボードマネージャ』を開いていきます。

検索窓に”Arduino Leonard”と入力して『INSTALLED』になっていなければ、インストールをしてください。

ボードマネージャ

これで『Arduino IDE』が『Arduino Leonardo』に書き込めるようになったので、次は接続のテストをしていきましょう!

PCとマイコンを接続する

PCにマイコンを認識させていきましょう!

初めてPCにマイコンを繋いだときには、以下のような表示が出ますが、適当に進めてもらえれば使えるようになります。

キーボード設定アシスタント

認証できるようになったら『Arduino IDE』を起動した状態で、『ツール』→『シリアルポート』から接続しているマイコンを選択してください。(どれか分からない人は、一度コードを抜いて接続を解除し、接続時に追加されるポートを確認すると良いと思います)

シリアルポートの選択

シリアルポートにチェックマークが確認できたらOKです。

シリアルポートの確認

『libraries』フォルダのある『Arduino』フォルダにアクセスする

『Arduino IDE』を起動した状態で、メニューバーから『Arduino』→『Preferences』を選択してください。

Arduino IDEのPreferencesを開く

すると、このような画面が表示されますので、『スケッチブックの保存場所』の中身をコピーしておきます。

Arduino IDEの環境設定

続いて、Finderを開き、メニューバーから『移動』→『フォルダへ移動』を選択します。

Finderでフォルダに移動する

そうしたら、『フォルダの場所を入力』とあるので、そこに先程の『スケッチブックの保存場所』の内容をコピペして『移動』を押しましょう!

(Macの方は『Users』が『ユーザ』に、『Documents』が『書類』に、勝手に変換されるかと思いますが特に気にしなくて大丈夫です)

フォルダの場所を入力

これで、『Arduino』フォルダを開くことができたはずです。

デフォルトでは『libraries』というフォルダのみが置いてある状態となっていますが、『Arduino IDE』で作成したファイルはここに保存されていくので覚えておくと良いでしょう。

『Arduino』フォルダ

画像の『AutoHatchEggs』というフォルダは見本なので、現時点では『libraries』フォルダ以外には何も存在していないのが正解です。
もし、「『libraries』フォルダがない!」という方は、新規フォルダで作ってもらっても大丈夫です。
次のステップでは、この『libraries』フォルダに『ライブラリ』をインストールしていきます。

ライブラリのダウンロード

Switchでの汎用的な処理をまとめた『ライブラリ』というものをダウンロードしてきましょう!

以下のリンクからダウンロードできます。

※2021年2月11日追記:当ブログで使用するライブラリが「NintendoSwitchControlLibrary」へと変わりました。旧ライブラリのリンクも残しておきますが、よほどのことがない限り新しいライブラリをダウンロードして使ってください。

旧ライブラリ(NintendoSwitchControll)を使用したい方はこちらをクリック
GitHub

 Code 】をクリックすると表示される【Download ZIP】をクリックすることで、ダウンロードすることが可能です。

NintendoSwitchControlLibraryのダウンロード

ダウンロードを終えたら展開し、先程開いた『Arduino』フォルダの中にある『libraries』フォルダの中にコピーします。

展開を終えたら展開元のzipファイルは削除してしまって構いません。

『libraries』フォルダの中身が画像のような形になっていればOKです。

『libraries』フォルダの中

『readme.txt』というテキストファイルが最初から置いてあったと思いますが、これはただの説明書となります。

マイコンを使う上で、コードには一切関与しないものなので、もし、なかったとしても問題はありません。

次のステップでは『boards.txt』の編集をしていきます。

boards.txtはどこにある?

Switchにマイコンを認証させるには『boards.txt』というものを書き換えておく必要があります。

「この信号は怪しくないですよ〜!」といった接続の権限を与えるようなものだと思ってください。

『boards.txt』は『Arduino』フォルダとは別の場所にあるので、詳しく見ていきましょう!

Windows

Windowsの方は『Arduino』フォルダの1つ上の階層にある『Documents』フォルダの中に『ArduinoData』というフォルダがあると思います。

『ArduinoData』→『packages』→『arduino』→『hardware』→『avr』と辿っていってください。

そこにバージョン名がついたフォルダ(例:1.8.2)があると思いますので、その中に『boards.txt』が存在しています。

Windowsでのavrフォルダの中身

『avr』フォルダの中身が空っぽの場合には、『ボードマネージャ』で『1.8.2』のバージョンをインストールして試してみてください。

Mac

Macの方は少し面倒なところにあるので、画像と一緒に紹介していきます。

『Arduino.app』を右クリックすると、このような画面が表示されるので『パッケージの内容を表示』を選択してください。

パッケージの内容を表示

そしたら、『Arduino.app』の中に入ることができました!

『Arduino.app』の中

ここから『Contents』→『Java』→『hardware』→『arduino』→『avr』と辿っていってください。

boards.txtのあるディレクトリ

無事に『boards.txt』を見つけることができましたね!

boards.txtの編集

早速『boards.txt』を開いて編集していきましょう!

『boards.txt』の編集する箇所は全部で4箇所になります。

285行目:leonardo.vid.1=0x0f0d
286行目:leonardo.pid.1=0x0092

311行目:leonardo.build.vid=0x0f0d
312行目:leonardo.build.pid=0x0092

『Arduino.app』のバージョンを上げた際には、再び『boards.txt』の変更が必要になるので覚えておきましょう!
boards.txtの編集箇所

編集した後は『保存』を忘れないでくださいね!

これでマイコンにコードを書き込む準備が全て完了しました!

テキストファイルを編集するアプリがプログラミング用のコードエディターでない場合、うまくいかないことがあるかもしれません。

そんなときには、Microsoftが無料で提供している『Visual Studio Code』などをインストールして試してみてください。

Visual Studio Code is free and available on your favorite pl…

実際にコードを書き込んでテストしてみよう!

メニュー画面を開いてはぐるぐるして閉じるだけのシンプルなプログラムを用意しましたので、実際に書き込んで動作テストをしていきましょう!

動作テスト用のコード

動作テスト用のコードを作ったので、これをコピペして貼り付けてみてください。

旧ライブラリ(NintendoSwitchControll)を使用している方はこちらをクリック
// ライブラリを読み込むためのコード
#include <auto_command_util.h>

// マイコンのセット時に1度だけ行われる処理
void setup(){
    // Switchがマイコンを認識するまでは信号を受け付けないため、適当な処理をさせておく
    pushButton(Button::B, 500, 5);
}

// ここに記述した内容がループされ続ける
void loop(){
    pushButton(Button::X, 600);
    pushHatButton(Hat::RIGHT, 200);
    pushHatButton(Hat::DOWN, 200);
    pushHatButton(Hat::LEFT, 200);
    pushHatButton(Hat::UP, 200);
    pushButton(Button::X, 600);
}
// ライブラリを読み込むためのコード
#include <NintendoSwitchControlLibrary.h>

// マイコンのセット時に1度だけ行われる処理
void setup(){
    // Switchがマイコンを認識するまでは信号を受け付けないため、適当な処理をさせておく
    pushButton(Button::B, 500, 5);
}

// ここに記述した内容がループされ続ける
void loop(){
    pushButton(Button::X, 600);
    pushHat(Hat::RIGHT, 200);
    pushHat(Hat::DOWN, 200);
    pushHat(Hat::LEFT, 200);
    pushHat(Hat::UP, 200);
    pushButton(Button::X, 600);
}

コードを『検証』してからマイコンに書き込もう!

コードをコピペしたらマイコンに書き込む前に一度『検証』をしましょう!

コードに問題がなければ『コンパイルが完了しました。』と表示されるはずです。

コンパイルが無事に完了したのを確認したら、『マイコンボードに書き込む』を選択しましょう!

このタイミングで「ファイルを保存しますか?」も一緒に聞かれるので、保存したい人は名前をつけて保存してください。(ファイル名に日本語の文字列を使うことはできないので注意が必要です。)
検証
マイコンボードに書き込む

もしも、エラーが発生した場合には、タイミングによって原因をある程度は絞り込むことができます。

『検証』のタイミングでエラーが発生した場合には、

  • コードが間違っている(うまくコピペできていない)
  • ボードの設定がうまくできていない

といったことが考えられます。

一方、『マイコンボードに書き込む』のタイミングでエラーが発生した場合には、

  • マイコンの接続がうまくできていない

といった可能性が高いでしょう。

Switchにマイコンをつなごう!

さて、エラーもなく無事に書き込めたら、ポケモン剣盾を起動してSwitchにマイコンを繋いでみてください。

「メニュー画面を開いてはぐるぐるして閉じる」動作になっていれば成功です。

「Switchに繋いだけど何も起こらないよー!」といった方は以下の原因が考えられます。

  • 無線のコントローラー(プロコンなど)がSwitchに接続されている
  • 『boards.txt』の編集がうまくできていない

無線のコントローラーがつながっている状態だと、そちらが優先されてしまうようで、マイコンからの信号を一切受け付けなくなってしまいます。

一度スリープにしてから携帯モードで起動し、ドックで動かす方はそのままドックに差し込んでからマイコンを接続してみてください。

無事に動作が確認できたところで、マイコンの導入編は終了となります。

今回はここまで

導入の記事と実際のコードの記事はわけたほうがいいかなぁと思ったので、今回の記事は導入のみで終了となります。

コードの記事も近日公開を予定していますのでご期待ください。

当サイトで公開しているサンプルコードは本体もソフトもすべて「日本語」の設定で動作確認を行っております。
言語設定によっては、テキスト送りの際の猶予時間が足りておらず、コードが正常に動作しなくなるものもありますので予めご了承ください。海外ROMでご利用の場合は、適宣ご自身でコードを書き換えていただくようお願いいたします。

2020年9月26日追記:自動孵化の記事を公開しました!

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自動孵化
コード公開中!

2020年10月8日追記:自動孵化の記事その2を公開しました!

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